ダンボール製造業の結露防止

ダンボール製造メーカー S社の場合

導入経緯

ルーフファンによる全体換気

ダンボール製造過程で機械(コルゲートマシン)が蒸気を大量に使うため、冬場になると工場内の鉄骨がその蒸気で結露して、水滴が商品に落ちてしまい、不良品が出てしまうので、吉田工業に相談が来た。コルゲートマシンは蒸気を吹き付けて紙を柔かくし、曲げて加工するため、蒸気を大量に使う。その結果、鉄骨が冷えると結露してしまう。
ルーフファン(屋上扇)15台のみを取り付けて、全体換気を行うことで蒸気を排気していた。しかし、蒸気を含んでいない空気も含めて排気してしまうので効率が悪かったことが結露の原因のようだ。

施工概略

当初はルーフファンの増設(既設の大容量化+新設8台)を行うことで対応しようとした。ところが費用的な問題で別案を検討する必要が出てきた。
そこでビニールカーテンで蒸気発生源を遮断し、その中で蒸気の局所排気を行うことにした。具体的には高さ3mで全長85mのビニールカーテンで機械(コルゲートマシン)の周囲と上部を囲い、排気のためのルーフファンを3台増設した。それにより費用は単なるルーフファンの増設に比べて、1/3程度にまで下げることができた。

成果

結露がなくなり製品に水滴が落ちることがなくなった。→不良品の発生が減った。
工事費用を大幅に削減することができた。