精密加工業のミスト集塵

エンジン部品等の製造メーカー Y社の場合

導入経緯

ミスト集塵設備

オイルミストの飛散する工作機械が工場内に6台あり、油の臭いの発生がひどく、近所の住民から「くさい」と苦情が来た。本来は精密加工をしているのでゴミが入らないように締め切って作業をしている。しかし、集塵設備がないため空気中にミストが多く漂い作業環境が非常に悪いので、作業者が戸を開けてしまい、ミストが近所に流れていってしまう。そこで工作機械に局所排気装置を取り付けたいと、(株)吉田工業に依頼した。

施工概略

オイルミストを集塵するためにはミストコレクターという装置がある。各機械に一台ずつミストコレクターを設置する方法もあるが、今回は一台のミストコレクターで数台の機械のミストを集塵する集中集塵方式を採用した。

ミストコレクターの台数は飛散するミスト量から判断し、工作機械六台に対してミストコレクター二台を設置しダクト配管をした。個々の機械との末端接続はアルミフレキを使用し融通をもたせた。

※ちなみにアルミフレキを採用したのは固定式ダクトだと作業者と接触したときにケガをする可能性があるし、原価(部品代・作業費)も高くなってしまう。その点、アルミフレキであれば軟らかく曲がるし、簡単に設置することができる。さらに機械の位置が多少変更になった場合でも曲げることで融通が利くからだ。


工場内

工場外

成果

飛散がなくなった。そして近所からの苦情がなくなった。社内的にも作業環境が改善され、締め切って作業ができるようになったので外部からゴミが入ることが少なくなった。