今回は愛知県でエンバーミングを行っているお客様の依頼でプッシュプル型換気装置の取付工事を行ってきました!
そもそもエンバーミングとは何かといいますと、平たく言うとご遺体の消毒、腐敗防止、修復のために血液を防腐剤(主にホルマリン)と入れ替える作業のことです。(エンバーマーの方間違っていたらすみません。)
エンバーミング作業の際、ホルマリンに含まれる有害物質のホルムアルデヒドを作業者が吸い込まないよう、安定した気流を作り出せるプッシュプル型換気装置の設計、製作、取付を行ってきました。
↓施工中の様子(プルフード)
↓施工中の様子(プッシュフード)
2部屋に計3ラインの換気装置を取りつけました。
温度管理された部屋の為フードやダクトも全て断熱仕様です。
プル側ダクトはバックヤードへ、プッシュ側ダクトは天井裏に配管しています。
天井裏せまかった~💦
↓屋外設置の様子
今回屋外にはHEPAフィルターチャンバー、プッシュファン(外調機)、プルファンを取付けました。
外調機も設置し屋外はも完了です!
↓プル側ダクトの様子
隣との敷地境界がある中でうまく収まるようにダクト業者さんに頑張っていただきました。
狭い中ありがとうございます!
さてさて、室内の壁も貼り終わり3期にわたる工事もようやく完成です!
↑プッシュフード 内部に整流板(ハニカム機構)を取りつけています。
これにより空間にはバランスの取れた気流を流すことができます。
↑エンバーミング室全体の様子
向かって左側がプッシュフード、右側がプルフードになります。
気流は左側から右側へ流れます。
工事完了後作業環境測定を行いました。
↑作業環境測定の様子
実際のエンバーミング作業を想定して測定しました。
作業中薬液がこぼれた場合も想定したリアルな測定でした。
いくら計算上必要風量を満たしていると分かっていても毎回実測の瞬間はドキドキしますね…
因みにホルムアルデヒドの管理濃度は0.1ppmです。
作業環境測定での測定値が0.1ppmを下回れば第1管理区分(作業環境濃度が適切)ということになります。
結果は…
0.03ppm!
管理濃度を大きく下回る結果となり、ほっとしました。測定中はドキドキして心臓に悪かった…笑
これで安心してエンバーミング作業をしていただけます。
まとめ
現場内でのスペースの問題や納期的な問題、別件の担当工事との重なりもあり個人的には入社して三位以内に入る大変な工事でしたが、周りの業者さんや会社の先輩後輩みんなが協力してくれて無事に完成させることができました。
これからも色々な工事に挑戦していきたいと思います!
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